はじめに
大阪城公園と毛馬桜ノ宮公園を結ぶ、ひときわ目を引く赤い橋、「大坂橋」。実はこの橋、400年近く前の幻の橋の名を継いでいることをご存知でしょうか?今回は、歴史ロマンあふれる「大坂橋」の魅力と、その知られざるストーリーをご紹介します。
大坂橋の魅力
ユニークなデザイン
大坂橋は、鮮やかな赤色と特徴的な構造が目を引きます。主橋梁部は「方杖式ラーメン橋」と呼ばれる珍しい形式で、斜めに伸びる支柱が力強さと美しさを兼ね備えています。夜にはライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な姿を見せてくれます。
大阪城と桜並木の絶景
橋の上からは、大阪城の雄大な姿と、大川沿いに続く桜並木を一望できます。特に春には、満開の桜と大阪城のコントラストが美しく、絶好の撮影スポットとなっています。
歴史ロマンを感じられる場所
大坂橋は、豊臣秀吉が築城した大坂城の時代に存在したとされる「大坂橋」の名を継いでいます。橋のたもとには、橋名の由来となった擬宝珠(ぎぼし)のレプリカが展示されており、歴史ロマンを感じることができます。
大坂橋の歴史
幻の大坂橋
1585年、豊臣秀吉によって大坂城が築城された翌々年に架けられたとされる「大坂橋」。しかし、その後の記録は一切なく、幻の橋と言われていました。大正時代、東横堀川を浚渫工事中に、橋の装飾品である「擬宝珠」が発見され、そこに刻まれた「大坂橋 天正拾三年」の文字が、この橋の存在を裏付ける唯一の手がかりとなりました。
390年ぶりの復活
1974年、大阪城公園と毛馬桜ノ宮公園を結ぶ歩行者・自転車専用橋として、幻の大坂橋の名を継いだ「大坂橋」が完成しました。橋の名称は、公募により決定され、応募総数1万点の中から選ばれました。
大坂橋へのアクセス
- Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目駅」から徒歩約15分
- JR大阪環状線「桜ノ宮駅」から徒歩約10分
さいごに
大坂橋は、歴史ロマンを感じながら、大阪城と桜並木の絶景を楽しめるスポットです。大阪を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。