はじめに
日本のコンビニエンスストア文化の原点とも言える「ローソン桜塚店」は、1975年6月14日に大阪府豊中市にオープンしたローソンの1号店です。厳密には日本初のコンビニエンスストアは、1974年5月に東京都江東区豊洲にオープンしたセブン‐イレブン(豊洲店)とされていますが、ローソン桜塚店は関西圏で初めての本格的なフランチャイズ型コンビニとして開業し、その後の日本の小売業界に革命をもたらしました。2025年6月14日には創業50周年を迎え、特別イベントも開催されるなど、多くの人々にとって特別な意味を持つ店舗として愛され続けています。
日本のコンビニエンスストア文化の原点


1975年当時、日本にはまだコンビニエンスストアという概念は浸透しておらず、ローソン桜塚店がその先駆けとなりました。オープン当時はレンガ造りのアメリカ風の店構えで、現在の白と青を基調としたローソンのイメージとは大きく異なっていました。
店内では、パーティーフーズが目玉商品として扱われ、ハムやソーセージなどの計り売りや、パーティー用のオードブルの配達サービスも行うなど、まさに高級スーパーマーケットのような位置付けでした。24時間営業という現在のコンビニの代名詞的サービスもまだなく、当時は一般的なスーパーマーケットと同様の営業時間で運営されていました。
創業50周年記念イベントの魅力




2025年6月12日から6月18日までの1週間限定で、ローソン桜塚店では50年前の外観を再現した特別なラッピングが施されました。この記念イベントでは、AR技術を活用して、スマートフォンで店内を見ると当時の売場が映し出されるという画期的な演出も行われています。
さらに、全国のローソン店舗で展開されるARコンテンツでは、スマートフォンでローソンのミルク缶看板を読み取ると、特別な映像が楽しめるという参加型の企画も実施されています。これらの取り組みは、単なる記念イベントを超えて、ローソンの歴史と日本のコンビニ文化の変遷を体感できる貴重な機会となりました。
現在のローソン桜塚店の魅力


現在のローソン桜塚店は、阪急宝塚線の岡町駅から徒歩約5分、豊中市桜塚の住宅街に位置しています。創業当時の面影を残しながらも、現代のコンビニエンスストアとして必要なサービスを全て備えています。
24時間営業で、コーヒーマシン「MACHI café」や各種ホットフード、ATMサービス、各種チケット販売、宅配便の受付など、現代のコンビニに求められる機能が充実しています。また、Pontaカードやdポイントカードにも対応しており、電子マネーでの支払いも可能です。
特に地域密着型の店舗として、周辺住民の日常生活に欠かせない存在として愛され続けています。朝の通勤・通学時間帯から深夜まで、多くの人々に利用される地域のライフラインとしての役割を果たしています。
アクセス・店舗情報
住所: 大阪府豊中市桜塚4-10-20
営業時間: 24時間営業
電話番号: 06-6841-7705
アクセス:
- 阪急宝塚線「岡町駅」より徒歩約5分
- 阪急バス「桜塚」バス停より徒歩約2分 駐車場: あり(数台)
周辺のおすすめスポット


桜塚古墳群の史跡が点在するエリアにあり、歴史散策と併せて訪れるのもおすすめです。また、岡町商店街まで足を伸ばせば、昭和レトロな雰囲気を楽しむことができます。
まとめ

ローソン桜塚店は、日本のコンビニエンスストア文化の起点として、非常に大きな歴史的意義を持つ店舗です。創業50周年を迎えた2025年の特別イベントを通じて、多くの人々にその歴史の重要性が再認識されました。
現在も地域に根ざした営業を続ける同店は、コンビニ業界の発展と日本の生活スタイルの変化を物語る生きた歴史として、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。豊中市を訪れる際は、ぜひこの記念すべき1号店に立ち寄って、日本のコンビニ文化の原点を体感してみてください。